崖っぷち看護師長の孤独。。

もうすぐ還暦、看護師長のポロポロ雑記ブログです。

症例1 64歳男性 目眩

緊急入院してきた64歳男性

目眩があって辛いという。

経過観察と安静の為の入院である。

 

夕方早速奥さんがやってきた。

スタッフにいろんなことを言ってきた。

 

うちの制服はスクラブで職種により色が違う。

看護師は白か紺かエンジ

補助者はピンク、介護福祉士は紺。

リハビリスタッフは上は白で紺のスラックスである。

 

「ご飯を持ってくる人が毎回違う、

色んな服の人がいて誰が誰だかわからない。

飲んでた薬を持って来いと言われた。

どうして病院なのにわざわざ持って来なきゃいけんの!

だから〇〇病院はダメなんだわ!」

 

などなど話はなかなかとまらなかったらしい。

 

気になる事もあった。

 

部屋の温度計をみて

病院なのに湿度が20%なんてありえない!と

 

たしかに…

 

各部屋回って温度計を見てみるとどの部屋も20〜30%である。

おまけに温度計には適湿は40〜60%とわざわざピンクで表示されている。

あのナイチンゲールも環境はとても大切だと言っていた!                           と思う…

 

なんと答えれば納得されるのか…

暖房中なのとここのところずっと晴天続きでかなり乾燥ぎみではある。

 

今時部屋にぬれタオル干しましょーというのも昭和だし、感染的にどうなのか、である。

 

他の病棟師長とも相談して

   ☆マスクで保湿♪♪     しかないねぇ

という結論になった。

 

必要ならば患者相談室(苦情受付窓口)をご案内もしようと思って待っていたが

 

奥様今日はとてもご機嫌よく帰られました!

 

と報告を受けた。

 

精神科のカルテには

口うるさい奥さんとの生活からストレスフルになり不眠からのさまざまな症状がででいる

とあった。

 

納得。

 

そして昨夜色んな話を聴いてくれたスタッフの

  "傾聴"  が効いたのでしょう。

 

ありがとう!

優しいスタッフよ!

 

その後彼は5日間入院し症状も改善し希望して退院していきました。