崖っぷち看護師長の孤独。。

もうすぐ還暦、看護師長のポロポロ雑記ブログです。

新型コロナウイルスのワクチン受けました

新型コロナウイルスのワクチンを受けた。

医療従事者として、感染者受け入れ病院として、全国でも早めにワクチンの供給がきた。

 

ニュースで3月中には医療従事者にワクチン接種が始まると報道されていたが、実際3日前まで本当にワクチンが到着するのかはっきりしなかった。

 

でも院長はワクチンが到着した時にスムーズに接種できるよう、各部署に予約枠を割り振り名簿を作る事を指示した。

 

夕方、日勤の終わる17時から10分単位で数名ずつ予定を組んだ。

我が部署でも副作用が出る場合のことも考えて、次の日が夜勤にならない様、夜勤明けでも、休みでも仕方ないので予定を組んだ。

 

2回目の接種日となる3週間後も入学式などと、当たらない様に各自確認してもらった。

 

みんないろんな情報があり、不安や希望もありながら、使命感で接種することを決断したと思う。

 

私も病み上がり?でまだ体力も十分に回復していないので、不安はあったが、ほとんどの職員が受けることもあり、迷いはなかった。

 

そして順番に接種が始まった。

 

日本ではインフルエンザのワクチンは皮下注射であり、筋肉注射はあまりやらない。

 

しばらく前までは胃カメラの前にブスコパンの筋肉注射をしていたが、それも副作用があり今はあまりやらない。

 

あとは興奮している患者に鎮静剤を打つときに筋肉注射をするくらいだ。

 

だから筋肉注射を受けた経験がない人も多いと思う。

 

先にワクチン接種を受けたスタッフが、「かなり痛くて夜中に寝返りすると痛くて眠れなかった。」

とか「次の日腕を上げると痛くて物も取れない。」と言っていた。

 

そんなに痛いんだあー、と思い、覚悟をして受けた。

 

注射自体は筋肉に注射液が入る時はさすがに痛いが、それほどでも無い。

全然痛くない、とは言えない、くらいだった。

 

帰って普通にご飯も食べられるし、気にならなかったが、お風呂に入った時に、" あれ?なんか痛いなぁ、" と思っていたら、だんだん痛みが強くなってきた。

 

布団に入る頃には、注射を打った左側を下にすると確かに痛い。

本当に、夜になるとだんだん痛くなるんだ、となぜか感動していた。

 

次の日も腕を上げると痛かったが、経験者から聞いていたので、まあもう1日もすれば良くなるだろう、と思えた。

 

覚悟していたから大丈夫だったが、一般の人が初めてこのワクチンを受けたら痛くて不安になるかもしれない。

 

一斉注射が始まる前にちゃんと情報は流した方が良いと思う。

 

そして4日たってやっと局所の痛みも和らぎ気にならなくなった。

 

幸いアナキラフィシーショック状態になった人はいない。

 

それでも頭痛や寒気、吐き気で翌日休みをとったスタッフも数人いる。

 

発熱した場合は勤務へ復帰する前にPCRを受けることになった。

 

はじめてのワクチンなので当院はかなりの安全策で対応している。

 

2回目の方が反応も強いと言う事なので3週間先の勤務が成り立つのか、不安でもある。

 

今は無事ワクチン2回目の接種も終わるように祈っている。

 

 

 

 

 

最近ハマっているもの

現在は自宅療養中、リハビリ中である。

 

入院中はNetflixとかTVerで映画やドラマを見ていたが最近は楽しみが増えた。

 

音楽が好きなのでYouTubeも音楽関係をよく見るのだが、その関連動画でたまたま見たストリートピアノを演奏しているイケメン男子がすごくてもうハマってしまったのだ。

 

ストリートピアノは公共の場にピアノが設置してあり、自由に弾けるようになっている。

順番待ち、3蜜を防ぐ、前後手指消毒。

屋内が多いが、屋外もあるようだ。

有名なのは都庁にあるらしい。( YouTube情報) 

実際見たことはない。

 

最近のストリートピアノ界は凄くて、コンクールで入賞するような技術のある人がポップスや、アニメソング・ボカロの曲などをアドリブ満載でカッコよくそれも即興で弾くのだ。

 

また2人で連弾したり、とにかく自由でそして楽しそうなのだ。

 

特にピアノ男子が多くてそれも20代の子達が感性のままアレンジして、それぞれの個性もあり、本当に感動する。

 

ぜひ生演奏に遭遇したいと思っている。

 

私も何故か小学校の頃はピアノ教室に通い、バイエルをひたすら習った。

4年くらいは通っていたのかなぁ。、

 

結局バイエルどまりだったと思う。

あまり楽しいとは思えなかった。

 

少しは楽譜が読めたり、音がわかったりはするが、全然自由には弾けない。

今思うともっと弾けるように頑張っておけば良かったなぁなんて思うけど、何しろ指がそんなに動かなかったし、情熱もなかった。

 

YouTube内のみんなはピアノが大好きで毎日楽しそうに弾いている。

またコメントを読むと、若い人から結構年配の方も感動して、応援している様子がわかる。

 

リズム感とアドリブ力が半端ない。

本当に素晴らしいと思う。

語り尽くせぬ。

 

 

今は自宅リハビリ中なので、毎日好きな音楽を聴きながら、革細工をしたりしている。

 

1番のリハビリは階段の昇降。

退院直後は本当に一歩ずつ、特に降りることが怖くて四つん這いになって降りていた。

 

今は少しずつ膝に力が入るようになり、片手をついて昇降している。

歩行もだいぶ安定してきた、と自分では思う。

 

膝の痛みが軽くなったので、運転もできるようになった。

これはだいぶ大きな変化で、気分転換にもなり、また職場復帰にも自信が持てた。

 

とにかく転ばないように注意しているが、もう少し歩く速度をあげないとなぁ、、

 

日に日に良くなるはずなので、笑顔で迎えてもらえるように頑張ります。

 

新型コロナウイルス感染者も少し落ち着いて、病院も入院患者が少なく、病棟も落ち着いているようだ。

 

みんなに会える日を楽しみにしている。

 

新型コロナウイルス院内感染について思うこと

新型コロナウイルスの感染流行が始まってから1年が過ぎた。

この間世界的に流行し、パンデミックとなり、世界では220万人以上の方々が亡くなっている。

 

日本でも第1波から一旦減少し、その後第2波、第3波と増減を繰り返しながら、明らかに大きな波となってきている。

 

日本ではすでに6000人以上の方が亡くなっている。

 

有名人では志村けん・岡谷久美子・最近では羽田雄一郎などが記憶に新しい。

 

このコロナウイルスによる肺炎は急激に悪化して、特効薬がないため、あっという間に重症化したり、命を落としてしまうこともある。

 

また第1波の時は夜の街での感染が多かったが、第3波の傾向としては、家族内感染・病院でのクラスター・高齢者施設でのクラスターが発生している。それに伴い患者層も高齢化している。

 

そんな中感染者を受け入れている病院などは、どんなに感染対策をしても100%感染しないというのは無理じゃないのか、、と思ってしまう。

 

実際病院には新型コロナウイルス感染者がいて、その方達と毎日至近距離で対応しているのだ。

第1波の頃は若い患者や自立している方が多く、iPad検温などもできたが、最近は高齢者や認知症の患者も増えてきていると聞く。

直接的なケア、体を拭くとか食事介助をするとか、が実際増えてきている。

 

タイベック( 防護服) やN95マスクなどはだいぶ供給も安定してきているが、果たしてこれらを装着すれば絶対に感染しないのだろうか??

 

マスクの有効性は研究され、テレビでもよく飛び散る飛沫の映像などをみかけることも多いが、それを見ると100%防ぐ事はありえないんじゃないか?と思ってしまう。

 

特に患者に直接毎日接する看護師が犠牲になる。

 

認知症の方や、介護が必要な方が増えれば、近くで過ごす時間も長くなる。

どんなに防護服を着て、着脱に細心の注意を払い、マスク・アイシールドをしていても、人間対人間、どんなことがおこるかはわからない。

 

それで感染してしまうのはもう労災としか思えない。

 

この1年間、新型コロナウイルスに感染しないように、外出や会食もさけ、ジム通いや温泉も我慢し、ひたすら静かに仕事優先ですごしてきた。そこへきて、感染者が倍増しても人的補助があるわけでも、経済的支援があるわけでもなく、それでも赤字を出すな、患者を受け入れろ、と言われる。

 

今回の緊急事態宣言で飲食店には規模・実績に関係なく休業要請に協力すれば1日6万円も補助される。

 

飲食店よりその先の卸しや、農家・漁業には恩恵がない。

 

それはもう騒いだ者勝ち??

まったく平等ではない。

それだったらまだ前回のように全員へ補助金交付の方が納得できる。

 

そして今、医療に必要な補助は人的補助すなわち助っ人ではないのか!

 

もう1年経つのにそれぞれの現場が喜ぶ支援を行えているのか!!

現場の声を聞き本当に考え実行してほしい!

 

もうそろそろ限界です!!

まだまだ不安は残るがなんとか退院する。

オペ後の経過として、膝はなんとか0度まで伸びるようになった。

曲げる方はリハビリで筋肉をほぐしてもらうと120度以上曲がるようになった。

 

自力で曲げようとすると110度がやっとかな。

 

あとは歩く時にうまく膝を使えるか、なのだが、これがまた難しい。

 

長年膝をかばって歩いていたので、変な筋力と癖がついていて、普通の歩き方を思い出せない。

 

もう膝に全集中して、しっかり伸ばして体重をかけるように、かなりゆっくりしか歩けない。

 

半年前の股関節のときはなんの痛みもなく、リハビリも順調で優等生だったのに、今回はかなりの落ちこぼれだ。

あとから手術した年上の方が、「全然痛くない。」と膝もしっかり伸び、独歩で歩いている。

夜もぐっすり眠れないし、なんか落ち込みがち。。。

 

でもあと1週間で仕上げて退院すると決め、体力も戻ってきたので自主練も始めた。

 

膝がガクッとなるのが怖くて杖に頼っていたが、なるべく独歩で手すりの近くを歩き、ペースを上げてみた。

 

あと柔軟体操、アキレス腱伸ばしとか、軽いスクワットなど、、、

 

そして最終のリハビリがおわり、夕方気付くと膝が自力で120度以上曲がるようになっていた。

 

これでとても動きやすくなり、自分の足に戻った感じがして、かなり気分は上向きになった。

 

曲がるのも伸ばすのもできるようになったのだから、あとは筋力・持久力をつけて、歩き方をマスターするしかない、

と思えた。

 

それなら自宅🏠でもできそう。

 

なんとか自分でも

入院は卒業!

あとは自宅でリハビリしよう!と思うことができた。

 

イケメンの優しいリハビリさんに会えなくなるのはさみしいけれど、あとはどうすれば良いか今まで関わってもらった担当さん達に聞いて、いろいろアドバイスをもらった。

 

1ヶ月後の再診日には普通に歩いてきたいなぁ、と思っている。

 

次回受診とリハビリの予約表をもらい、晴れたわりと暖かい日に退院した。

病院を出た途端に駐車場までがなだらかな坂になっていて早速現実の厳しさを感じた。

 

今はまだ痛いし、うまく歩けないけれど、だんだん痛みも取れ、ちゃんと歩けるようになるはず!

スタスタ歩く姿を思い描けないけど、絶対良くなるはず!

希望を持って焦らずやって行こう。

 

職場にはまだ迷惑をかけるけど、もう少しちゃんと歩けるように、転ばないようにリハビリを続けて復帰したいと思う。

 

帰る場所があると言うのはやはりとても励みになる。

 

本当にありがたいと思う。。。

 

 

 

超ポジティブな肝っ玉かあさん

今回の入院中、とても魅力的な方と同室になった。

 

60歳 年下の夫 子供3人あり。

今回は股関節が痛くて外来受診し、両側同時に人工関節にする事になり、入院した。

 

私の2日前に手術を実施。オペ後個室から同部屋に移ってきた。

 

当たり障りのない会話からはじまり、同年代ということもあっていろんな話をした。

また共通の知人がいたり、生活圏も同じで、一気に親しくなった。

 

とても元気な女性で、話題も多く、旅行の思い出とか、家族の話とか面白おかしく話してくれる。

かと言ってうるさいわけではなく、他人を思いやったり、その場の空気も読める。

とてもよい距離感で過ごせた。

 

その後70代のおっとりした上品な夫人、同じく70代の手術1ヶ月前までマレットゴルフをしていたと言う、スーパースポーツウーマンが入院してきて、この2人もユーモアがあり、最強の4人部屋ができあがった。

 

ご飯の時も、「美味しい」だの、「味が薄い」だの、「このレモンは🍋後からつければ良いのに」とかいろいろ感想を言い合いながら食べた。

まるで学校の教室のようだった。

 

年金の話や暇つぶしに面白いドラマを教わったり毎日笑って過ごした。

 

その彼女だが、いろいろ話を聞いていると実は大変な経験をしている人だった。

 

8年前に胸のレントゲンに影があり、精密検査を勧められ、大学病院に行ったそうだ。

そして検査結果を夫と聞きに行ったのだが、突然肺がんの告知を受け、手術を勧められたそうだ。

「手術しないとどうなりますか?」と聞いたら

「その場合余命2年です。」とこれまたはっきり言われたそうで、「頭が真っ白になった。その時はなんて冷たい先生だと思った。」と話してくれた。

 

そして手術も無事終わり、その後もずっと定期的に通院していて、今では主治医をとても信頼しているそうだ。

 

2年前には頭痛がして、検査したところ脳に転移があり、脳外科でガンマナイフで切除。

その後もフォローしているそうだ。

 

それをまた普通にさらっと話してくれるのだが、聞く方はビックリである。

ご家族もみんな明るい方だった。

 

不安はあるのだろうが、とても明るく、普通に過ごしていて、頭ではわかっているが、本当にがんと共存している同年代の方を見て、なにか人生観が変わった。

 

おまけにその方は人工関節の術後もとても順調で今までにないくらいの回復ぶりだそうだ。

 

検温にきたナースがビックリしているくらい・・

 

そして術後2週で退院許可が出て

「え〜、もう退院して良いの?ゆっくりするつもりだったのに〜」と言いながらも3週以内に退院していった。

 

何か存在感が半端なく、オープンで、周りを幸せにする。そして友達からも「一家に1人欲しいわ」と言われていると言う明るさ。

本当にパワフルで明るい肝っ玉母ちゃんでした。

 

またどこかで会えるかも、、、

会えなくてもきっと元気でいるから、私も頑張ろう、と素直に思える。

そんな思いを残してくれた。

 

その後同室患者はいろいろ変わったが、こんな楽しい入院生活はこの2週間だけだった。

 

貴重な巡り合わせ、体験だったと思う。

 

コロナ患者毎日増加、医療崩壊も始まっている。

各地域新型コロナウイルス感染患者が増え続け、なかなか減少にならない。

 

軽症者や無症状保菌者は自宅待機、またはホテルなどの施設での経過観察をすることになる。

現在医療現場はどうなっているか。。

 

やはり陽性者を受け入れられる病院・病棟は限られている。

そして地区により発生数には差がある。

クラスターが発生すれば一気にその地区の患者数が増加して、ベッドもあっという間にうまってしまう。

 

近隣の受け入れ病院に協力してもらい患者をまわしたり、自施設の機能を変更してまでもコロナ対応ベッドを増床して対応している。

 

日々流動的に最善策を考え、できることを全職員で協力してやっている。

 

そのために、緊急でない手術の延期をお願いしたり、人間ドックを変更してもらっている。

また救急車受け入れの制限をせざるを得ず、その分他院に救急患者が増えている。

 

もう通常の診療ができないと言う点で医療崩壊が始まっているといって良いのかもしれない。

 

そして、私が入院している病院は予定手術の患者がほとんどで半年待ちをしているような病院だ。

それでも近隣で救急車受け入れができない病院が出ており、その分骨折の患者の入院、手術が激増している。

 

そして余波は地域包括ケア病棟にもやってきた。

急性期病棟に骨折の患者が多数入院し、地域包括ケア病棟に早めに転棟させないと予定の患者が入院できないところまできたのだ。

 

どこの病院も一緒だ。

 

院長より、退院出来る人は退院をすすめる、というおふれが出たらしい。

 

急にナースが「退院いつにしますか?」と聞いてくるようになった。

 

先週の総回診で「膝に力が入らなくて、ときどきガクッとなる」と言ったら、「しっかり筋力をつけて、リハビリやって帰りなさい」と言われたのに、昨日は急にナースが「主治医とリハビリから退院オッケーが出ています。都合の良い日を決めてください」と言ってきた。

 

どうなってるのかと思い、リハビリの担当に聞いたら「来週末なら、なんとか大丈夫でしょう」という返事だった。

まあ1日1日筋力もついてきているので

あと1週間でなんとか仕上げて帰ろう、と思いそう連絡した。

 

隣のベッドの80代の方も4〜5日前までは「杖だと危ないからトイレの時ちゃんとナースコールで呼んでね」と言われてたくらいなのに、急遽退院が決まり、2日で夜間も独歩でよくなり、退院して行った。

大丈夫かなぁ、

 

これも医療崩壊の一端だろう。。

 

いろんな弊害がもう身近に迫っているのだ!

協力できることは折り合っていくしかないのだ。

 

そして健康な人ができることはやっぱり感染予防を心がけて、新型コロナウイルスに感染しない、と言うことなのだ!

看護師の説明もよくわかんないね

今入院している病院は整形外科の手術が有名で、いろんな場所の手術目的の患者が多い。

 

そしてリハビリもしっかりフォローしてくれるので、だいたいの患者が1ヶ月ほど入院している。

 

その間には地域包括ケア病棟に転棟になることが多く、地域包括ケア病棟も60床と多い。

 

在宅退院へのリハビリにはいろんなパターンがあって、特に入浴に関しては難しい。

 

例えばだいたい立って手すりで移動できれば、シャワーが可能となる。

ナースに説明を受け、一度見守りをしてもらい合格すれば、次からは自分で予約を取ってフリーでシャワーができる。

ただし時間は30分間だ。

 

年配の方で動きがゆっくりな方は時間ギリギリ、少しすぎることもある。

 

なので予約もなるべく余裕を持ってとる。

 

そしてオペ後2週間して、傷が良ければ入浴可能となる。

 

入浴はハードルが高い。

 

まず自宅の風呂よりやや深めの浴槽で、リハビリの時にそれぞれの患部に合わせた安全なお風呂の入り方・出方を教わる。

そしてお風呂の取り扱いのDVDを見る。

 

その次の日ナースの見守りの元、入浴する。

それも湯船にお湯をため、その間に体を洗い、湯船に入って温まり、着替えをする間に排水して、最後に湯船と洗い場をシャワーで流すというフルコース。

これを30分間でコンプリートするのだ。

 

時間との勝負!!

 

59歳

私でさえ、ギリギリなのだから、年配の方はかなり大変だと思う。

 

同室者の80代の患者さん。

とても上品な方で話し言葉はお嬢様である。

恥骨骨折のため救急搬送され2ヶ月入院して、施設を探し退院が決まった。

仕上げの入浴試験なのだが、DVDを見た時点で

「無理です。

こんなに覚えられないわ」とおっしゃった。

たしかに・・・

 

普段から「シャワーだと冷えて困る」とおっしゃり、入院前もずっと銭湯♨️に行ってゆっくり入浴していたそうだ。

お風呂の準備・片付けなどとてもできないとおっしゃる。

 

退院先も施設だし、それならそれで、お湯の準備などしてあげて、湯船で入浴できるように指導すれば良いんじゃないでしょうか??

 

そこはまた融通がきかない。

 

結局また入浴手順を覚えられないという事で介助浴に戻ってしまった。

 

たぶん椅子に座り身体を洗ってもらい、そのまま湯船にしずめて温まるタイプの器械浴らしい。

 

「今度はどんなお風呂に入れてくださるの?」と聞いた時にナースが

「座って入るタイプのお風呂です」

と言ったら彼女は「座って入るって、お風呂ってみんな座って入るんじゃありませんか?」

と素朴な質問をされた。

 

確かに!

 

ナースにとっては当たり前の説明の仕方が素人さんには通じない典型的な会話であった。

 

そういう場面って日常でもいろいろあるんだろうなぁと思い日頃の言動を思い、反省した出来事であった。