新型コロナウイルス院内感染について思うこと
新型コロナウイルスの感染流行が始まってから1年が過ぎた。
この間世界的に流行し、パンデミックとなり、世界では220万人以上の方々が亡くなっている。
日本でも第1波から一旦減少し、その後第2波、第3波と増減を繰り返しながら、明らかに大きな波となってきている。
日本ではすでに6000人以上の方が亡くなっている。
有名人では志村けん・岡谷久美子・最近では羽田雄一郎などが記憶に新しい。
このコロナウイルスによる肺炎は急激に悪化して、特効薬がないため、あっという間に重症化したり、命を落としてしまうこともある。
また第1波の時は夜の街での感染が多かったが、第3波の傾向としては、家族内感染・病院でのクラスター・高齢者施設でのクラスターが発生している。それに伴い患者層も高齢化している。
そんな中感染者を受け入れている病院などは、どんなに感染対策をしても100%感染しないというのは無理じゃないのか、、と思ってしまう。
実際病院には新型コロナウイルス感染者がいて、その方達と毎日至近距離で対応しているのだ。
第1波の頃は若い患者や自立している方が多く、iPad検温などもできたが、最近は高齢者や認知症の患者も増えてきていると聞く。
直接的なケア、体を拭くとか食事介助をするとか、が実際増えてきている。
タイベック( 防護服) やN95マスクなどはだいぶ供給も安定してきているが、果たしてこれらを装着すれば絶対に感染しないのだろうか??
マスクの有効性は研究され、テレビでもよく飛び散る飛沫の映像などをみかけることも多いが、それを見ると100%防ぐ事はありえないんじゃないか?と思ってしまう。
特に患者に直接毎日接する看護師が犠牲になる。
認知症の方や、介護が必要な方が増えれば、近くで過ごす時間も長くなる。
どんなに防護服を着て、着脱に細心の注意を払い、マスク・アイシールドをしていても、人間対人間、どんなことがおこるかはわからない。
それで感染してしまうのはもう労災としか思えない。
この1年間、新型コロナウイルスに感染しないように、外出や会食もさけ、ジム通いや温泉も我慢し、ひたすら静かに仕事優先ですごしてきた。そこへきて、感染者が倍増しても人的補助があるわけでも、経済的支援があるわけでもなく、それでも赤字を出すな、患者を受け入れろ、と言われる。
今回の緊急事態宣言で飲食店には規模・実績に関係なく休業要請に協力すれば1日6万円も補助される。
飲食店よりその先の卸しや、農家・漁業には恩恵がない。
それはもう騒いだ者勝ち??
まったく平等ではない。
それだったらまだ前回のように全員へ補助金交付の方が納得できる。
そして今、医療に必要な補助は人的補助すなわち助っ人ではないのか!
もう1年経つのにそれぞれの現場が喜ぶ支援を行えているのか!!
現場の声を聞き本当に考え実行してほしい!
もうそろそろ限界です!!