崖っぷち看護師長の孤独。。

もうすぐ還暦、看護師長のポロポロ雑記ブログです。

緊急事態宣言解禁の余波

今年の新型コロナウイルスの流行は医療関係者にかなりの影響を与えた。

ここまで世界的な流行になることを誰が予想しただろうか??

 

始めは中国で流行し、今までのSARSやMARSの経験からどこか対岸の火事のような感覚だったと思う。

 

そして横浜に停泊中の豪華客船から感染者が多数出て感染経路を辿っているうちに国民的コメディアンの志村けんさんがお亡くなりになった。そのニュースで一気に身近な問題となり、

その後もチラホラ有名人、スポーツ選手などの感染も報告されたり、感染経路不明の陽性者が急増した。

 

" 外出自粛、3蜜を防ぐ" が合言葉となり、マスクも不足し、街から人が減った。

 

病院も感染予防のため人間ドックや、緊急でない手術・検査を延期してもらった。

 

定期薬💊も受診せずに電話応対で処方され、薬局でもらえるというシステムが出来上がった。

 

またウイルスの持ち込みを阻止するために入院患者への面会を全面的に禁止した。

 

そして病院からも人が減った。

 

病院は感染対策を徹底して毎日スタッフ個人の健康チェックを実施し、外来も発熱外来を立ち上げ、一般患者さんとの動線を分けた。

 

大きなクラスターも発生せずなんとか第一波を乗り越えた。

 

5月25日に全国緊急事態宣言が解除され、6月1日より診療形態を以前の形に戻しつつある。

人間ドックも再開し、少しずつ患者が病院に戻ってきている。

 

始めはゆっくりと…先週からはグッと…

 

入院患者もふえ、あっという間に満床にちかくなった。

 

少し前までは

「病院に行きたくないけど心配」と

いろんな電話がかかってきたが、先週からは、

「検診で引っかかって見て欲しい」

と言う人が普通に休診日の土曜日に来るようになった。

 

なんか" げんきんだなぁ" と思う。

 

日本の、数カ所で行った新型コロナウイルスの抗体検査の結果が発表されたが、東京でも0.1%という予想よりかなり少ない値であった。

 

まだまだ市中感染は少なく第2派第3派が大きくなる可能性は多いにある。

 

どういう体制を作れば良いか、、、

 

病院のスタッフは東京への往来は未だ自粛するように言われている。

しかし東京が発生者0になる事はまず無いと思われ、逆に今家族と会わなければまたいつ会えるかわからない現状である。

 

我が家も子供は東京に暮らしている。

 

先週夫は単身赴任先から帰省して、1泊だがゆっくりしてまた戻った。

 

あたりまえの日常が戻りつつあり、本当にありがたいと実感した。