崖っぷち看護師長の孤独。。

もうすぐ還暦、看護師長のポロポロ雑記ブログです。

日本って先進国だと思っていたのに実はただの勘違い?

本日39県で新型コロナウイルス流行による非常事態宣言が縮小された。

 

流行が始まった当初はこれほどまでに感染拡大が起こるとは思われていなかったが3月の3連休後に感染者が爆発的に増加し、また感染経路不明の患者も増え、甘い考えを打ち壊された。

 

そして全国に出された非常事態宣言。

特に今年はゴールデンウィークさえもステイホーム週間🏠と言われ、不要不急の外出の自粛、3密防ぐための休業要請、リモートワークの推奨などいろんな対策がなされた。

 

そして明らかに感染者は減ってきている。

 

これからどうなるのか??

 

なんとなくこのまま減っていくのではないか、と思ってしまうが、専門家は「まだピークアウトしていないし、ここで以前の生活に戻るとまたすぐに感染者が増加する」と予測し生活様式の変容をすすめ、まだまだ油断はできないと判断しているようだ。

 

日本はPCR検査数が諸外国と比べると桁違いに少ない。

検査体制がそろっていなかったり、抗原・抗体が簡易的に検査できるキットも普及していない。

 

この前テレビで韓国のPCR検査の現場を放映していたが、韓国では検体をスピッツから検査器に入れる所までは手作業だが、その後は全てオートメーション化されており、24時間稼働して1日で数万件の検査ができるという事だ。

 

韓国や中国はMARSや SARSの経験からウイルス検査の重要性を学び開発したそうだ。

 

日本は島国という事もあり、それほどウイルス感染症に危機感を持ってこなかった。

最近は当院でもPCR検査ができるように器械や試薬を注文しているがアメリカとの取り合いでなかなか設置できないという状況だ。

 

やっと抗原抗体検査もできるようになったが、これも数が限られている。

 

ノーベル医学生理学賞などを受賞していることもあり、日本は先進国だと思っていたのに、なんかびっくりである。

 

得意分野があるとは言え、諸外国に遅れをとっている感は否めない。

 

あとはとにかく治療薬をはやく作って欲しい。

 

またはワクチン開発に期待したい。

 

今回はまた政府の政策のスピード感のなさも露呈した。

「今は平時ではなく有事です。」

なんて危機感を煽っておいて、それでも政府の決定には時間がかかる。

アベノマスクはまだ届かないし、10万円はいつ来るのだろう。

 

それでも1人10万円給付は国民の声が反映されて政策を変更した結果なので良い傾向である。

また各都道府県知事もそれぞれ地域にあった政策を必死で考えて実行している様子が見られ、この2点は希望の光である。

 

そして医療現場はもう疲れている。

本当にこのまま新型コロナウイルスの流行が収束してくれる事をせつに祈っている。