崖っぷち看護師長の孤独。。

もうすぐ還暦、看護師長のポロポロ雑記ブログです。

産科をもつ病棟のベッドコントロールの難しさ

最近いつも頭を悩ませている事

それはずばりベッドコントロールだ。

 

今年1年を振りかえると、予期せぬ新型コロナウイルス感染症の流行に振り回された。

ここまで全国に拡がり、また長引くとは誰も思っていなかった。

 

得体の知れないウイルスだけど中国の話で、日本まで来ないだろう、なんて思っていたら、ジワジワ上陸してきた。

 

SARS・MARS程致死率は高くない、と言われ少し安心していた矢先に死者も出始め、特に有名人( 志村けん・岡谷久美子など) の死亡でグッと危機感が高まった。

 

緊急事態宣言で、拡大を食い止めることに力を注ぎ、アベノマスクなんてものも配布された。

 

特別給付金も配られ、感染拡大も少し落ち着き、経済を回すように舵取りし、2021年に東京オリンピック開催を決めたところ、また第2波・第3波があり、今も増え続けている。

 

ついに昨日はイギリスからの帰国者から新種の新型コロナウイルスが確認された事でまた恐怖心が強まった。

 

年末年始休みが始まったが、帰省者は、かなり減っているようである。

 

不思議なもので、新型コロナウイルス感染症が流行すると、病院の一般の受診数は減る。

 

感染対策として、薬局で薬をもらえるシステムをつくったり、不要不急の外出を控えたことで交通事故・外傷が減ったことも大きく影響している。

第1波以降救急車の要請数がかなり減少した。

 

だけど今回の第3波はなぜか受診数はあまり減らない。

インフルエンザなどの感染症は例年に比べて極端に少ない。しかし、12月( 師走) ということで慌ただしいのか、出かけなくても家の中で転んで骨折とか、施設入所者で誤嚥性肺炎とか、飲水が減る冬に多い尿路感染症などなど、入院が必要な患者は結構多い。

 

それなのに退院許可がでても

「寒いので年越しは病院でお願いします」とか

施設さえ「主治医が休みになるので年明けまでお願いします」など言いたい放題である。

 

そのベッドを回しながら、また別に産科入院も受け入れている。

 

出産数は年々減っており、このコロナ禍でより一層減少傾向だが、何しろお産は予定が立たない。

 

そして集中する傾向にある。

 

先月の満月🌕の前の日は出勤してみると夜中に3人も陣痛が始まり、入院していた。

そして次の日も2人入院になった。

 

そして一気に退院していく。

そのベッド🛌が狙われる。

 

いやいや違うでしょ。

お産は病気ではないので正常出産の場合、自費診療となる。

 

お金を払ってきてくれるのだから、それなりの環境は整えたいし、赤ちゃんの鳴き声などで気を使わせるのも論外でしょ。

 

緊急入院の受け入れ・予定手術の方の受け入れ・産科の分娩のための受け入れと毎日毎日他病棟の師長たちとベッドコントロールする。

 

幸い他病棟の師長たちも気持ちの良い仲間で、

「この方は回復期よければどうぞ、」とか、

「明日の入院、個室あるから空いてたら取れますよ」など前向きに検討できる。

 

頭を悩ませているが連携を取り、病院全体🏥で患者を適切な病棟に受け入れていく、という実感があり、楽しんでもいる。

 

ありがたいと思う。

またスタッフにも感謝している。