コロナ感染者受け入れと一般患者受け入れでいっぱいいっぱいの毎日
新型コロナウイルス感染者が徐々に増えてきた。
まさしく第4波が地方にも広がりつつある。
今回は変異株なのか感染力が強く、高校で県外への遠征試合後に数人が発症し、その後10人規模のクラスターとなった。
そしてその家族、兄弟姉妹へと広がった。
今までより家庭内での感染の確率が高く、感染力が増している印象だ。
軽症者は宿泊療養施設に入所するので、第3波より入院患者はゆっくり増加している。
また以前より体制が整い、新型コロナウイルス感染者を受け入れる病院も増えた。
しかし一方、感染部屋の数だけ入院できるベッド数は減っているのだが、一般診療もオペも緊急当番も通常通り機能しており、急性期病棟が大変な事になりつつある。
予定の入院患者もいるため、毎日ベッドコントロールに頭を悩ませる。
毎日朝から頭の体操である。
最近発刊された神様のカルテの著者夏川草介さんの新刊「臨床の砦」を読んだ。
新型コロナウイルス感染者を受け入れている病院の現状がドキュメンタリーでつづられている。
世の中のどれくらいの人たちが真剣にこのウイルスの事を考えているのだろう。
なにか行政も全くお門違い。そして受け入れ病院以外の病院ですらどこか他人事である。
一般の人たちもきっと自分は感染しない。
感染しても治してもらえるだろう。
と考えている。
テレビなどでも、重症から生還した人の話や、ドクター・看護師のコメントなど放映しているが、もうみんな見慣れてしまった?のか、どこかテレビの中の話📺という空気感だ。
これでオリンピック、パラリンピック。
ドクター・看護師派遣。
そして今度はワクチン接種に借り出される。
7月末までに希望する高齢者全員接種とな、、、
いつまで続くの??
いつになったら一息つけるの??
なんか先が見えない毎日に、時々とても疲れる。
地方の田舎の病院でもこうなのだから、都会の病床逼迫率が高い地区ではどうなっているのだろうか?
とにかく院内感染をおこさず、基本にもどり、一日1日、目の前の仕事にそれでも心を込めてやっていくしかない。
その先には平和な毎日が待っているのだろうか??
今日はなにか悪い方に考えてしまう。
お風呂にゆっくり入って、また明日からのために早めに寝よう。
そしてまた忙しくても落ち着いて、声を掛け合い、一つ一つ確実に仕事していこう。
全てがチーム医療なのだから。。