なぜか多い胆管系の炎症にて緊急ERCP
なぜだろう??
連休前からなんとなく感じていた。
発熱や腹部症状で外来受診し、採血結果で胆道系の炎症所見があり、入院後緊急にERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管造影)をする患者がここのところほとんど毎日のようにやってくる。
症例はさまざまで胆石が悪さをしており、内視鏡で十二指腸乳頭部切除や砕石術を施行した患者、
急激な黄疸を伴い、ERCPで癌が見つかった方、また癌や炎症のために胆汁を流れるように入れていたステントが詰まり気味で入れ直しが必要になった方。
いろんな症例なのに連休前からズッーっと緊急ERCPが必要な患者が続いている。
先日は1日に3例もあった。
内視鏡で施行するのだが、手術と同じで術後の管理は気を使う。
胆汁は肝臓で作られ、胆管を通り、胆嚢でたまり、十二指腸に流れる。胆嚢のすぐ近くには膵臓があり、炎症が広がると膵炎を併発する場合もある。
また逆に膵臓癌で胆道を圧迫する場合もある。
膵臓の場合はインシュリンを作ったり、排出したりするので重篤になりやすく、治療も濃厚だ。
そんな患者が次から次へと本当に不思議なくらい入院してくる。
実際金曜日にも1例無事終わったのだが、日曜日にはまた新規の方が入院して月曜日に緊急ERCPがはいった。
昔外科にいた頃は春( 5月頃) はいわゆる盲腸がはやりやすく、「暖かくなって腸も腐りやすいのかねぇ」なんて言っていたが、今年は胆道系ばかりが多い。
今回は「春の山菜の天ぷらのせいかねぇ」なんて言っている。
春の山菜の天ぷらはタラの芽とかコシアブラ、コゴミなど確かにちょっと苦味があってとっても美味しいのだけど、アクがたまりそうな気もする。
そんなわけはないのだろうが、とにかく不思議な現象がおきている。
もう一つ目立つのが、小児科の入院。
小児科の入院と言えば、感染症( 呼吸器・消化器) か喘息か痙攣である。
新型コロナウイルス感染防止でうがい、手洗い効果か、感染症の入院はあまりない。
喘息などアレルギー疾患は内服薬・吸入薬などがかなり研究され入院が必要な患者はここ数年かなり減ってきた。
しかし今年は喘息で入院する子が増えている。
今年は冬から春先の寒暖差がかなり大きくなり、そんな気象のためか昨年の2倍くらいいる感触だ。
また繰り返す患者も多い。
そんなこんなで急性期病棟は今日も大忙しである。
少しでも業務改善・.他職種連携ができるように、非力ながら、日夜考えている。。。