看護師の言葉ってやっぱり一般人には理解不能
我が家の娘が親知らずを抜くことになった。
ここ数年、なぜか特に冬場になると歯肉が腫れて物が食べれない程病んでいた。
歯医者で診てもらっても虫歯ではないらしく処置もできないのでひたすら痛み止めを飲んで耐えていた。
ストレスで抵抗力が落ちると発症するのか、予測不能で仕事にも支障があり、今回親知らずを抜く決心をした。
経験者の話によるとすごく痛くて凄く腫れるらしい。
そして開業医では1本ずつしかできないそうで、いろんな情報をみて、大学病院に入院して4本同時に抜歯する事にした。
採血や医者が嫌いな娘が自分で決断したので、なんとか無事に痛みも少しでも軽くすむと良いなぁと祈っている。
先日手術の説明を聞きに行ってきてからの話
「手術の時はマニュキュアとってこいと言われたけど、自分で塗った薄い色なら良いかなぁ、」と言うので「酸素濃度は指で見るからとっていったほうが良いよ」と言うと「それならちゃんと理由言わないと、わかんないよ」と指摘された。
「化粧も薄くなら良いの?」と聞かれたので「具合悪くても顔色わかんないし、緊急事態で挿管する時も化粧品でベタベタしてたらやりにくい。だいたいオペ室は清潔区域で医療者だって丁寧に手洗いして、滅菌でやらないと感染起こしたらたいへんだし、余計な物はつけて行かないほうが良いよ。」と答えた。
すると彼女は
「なんでちゃんと理由まで教えてくれないの?
こうしろああしろばかりで、職務怠慢じゃん!」と怒っていた。
そんな事今まで考えたこともない。
なんか常識でしょ、と思っていたから、いちいち理由を説明してないと思う。
今はテレビでも医療系のドラマも多く、オペ室への入室の儀式みたいな事はある程度知っているのかと思った。
でもまだまだ医療者の常識は一般の方には、理解不能なんだなぁ、と実感した。
はたまたうちの娘が無知で理屈屋なのか・・・
たぶん医療者の常識は世間一般の人とは大きな隔たりがあるんだと思う。
近年は看護倫理などで、倫理観について勉強したり、クレイマー対策や苦情について改善したりしているが、まだまだ医療者側の勝手な常識が残っているのだろう。
なんかもう一般の常識がわからなくなってしまう。
こちらの押し付けではなく、患者の立場に立つということは本当に難しく、永遠のテーマなんだと再認識した。