崖っぷち看護師長の孤独。。

もうすぐ還暦、看護師長のポロポロ雑記ブログです。

お正月って餅を喉に詰まらせる方います。

今日の日直は大変だった。

 

12/30月曜日

もう年末休みに入っているのに、普通に患者さんは押し寄せる。

 

新聞には当番医もちゃんと載っているじゃないか!

 

まだ電話してから来院する方は良い方。

もう朝からみんな申し合わせたかのように、途切れずにやってくる。

 

たしかに急な発熱でインフルエンザ疑いの人はまぁしょうがない。

インフルエンザはとても流行ってきて検査に来た患者さんの約8割がインフルエンザA型だった。

 

昼ごはんも食べられずに16時まで動きっぱなし。いつも以上の激務に身体は悲鳴をあげる。

 

窓口事務もいないのでカルテの処理から問診、バイタル測定、採血、注射、検査への移送そして外線からの問い合わせの対応…

やる事は果てしなく続く。

 

去年の連休の5月2日以来の混み具合でした。

 

そんな中、救急車の到着である。

 

90歳男性

餅を喉に詰まらせて、一旦呼吸停止、

家族が対応して餅をかき出し、現在は意識もある、と言う。

本当にいるんだ…そういう人。

 

正月には毎年何人か、餅による窒息死のニュースは聞くが、実際遭遇したのは初めての事だ。

ましてやご家族が生き返らせた…という患者さんである。

 

救急隊が電話でハイムリック法( 腹部突き上げ法) 背部叩打法を教えたそうだ。

なんか胸のあたりが紫になっているのはその名残だろうか?

 

到着時は酸素も10リットル( 最多量) で血圧も測れないくらいだが、声かけには頷いて意識はある様子。

点滴、酸素続行で各種検査。

そのうち意識もはっきりしてきた。

 

CT検査の帰りにはストレッチャーの上で

「今日は餅つきだったんだよ」と会話もできるまでに回復した。

顔色も赤みがさしてきた。

 

血液検査などでも大きな異常は無かったが、ご家族の希望もあり、結局経過観察のため入院することになった。

 

多分気管というより手前の咽頭あたりにお餅が詰まった様子なので肺炎を起こさなければじきに帰れそうだ。

 

年越しには間に合わないかも知れないが、もうお餅も食べたことだし、ちょっと我慢してもらおう。

 

もう1人の救急車は

「 腰が痛くて動けない」

という80歳代の男性。

この方は整形外科にかかったが、結局諸検査の結果尿管結石という事で泌尿器科入院となった。

 

今年は今日が私の仕事納め。

かなりハードな最終日であった。

 

皆さん良いお年を!!