崖っぷち看護師長の孤独。。

もうすぐ還暦、看護師長のポロポロ雑記ブログです。

オペ翌日 初めてのリハビリ

オペ翌日

周りの音で目が覚めた。

どうもリカバリー室であるらしい。

緊急入院・緊急手術でなにも説明を受けていない。

 

斜め前の患者さんは年配の男性らしく、オペ後静脈血栓が見つかったことを何回も看護師から説明されている。

「どうしてかなぁ、なんでも無いのに…」と言っておられたがどうも酸素を使っているらしく、「 その管ははずさないでください。」と注意されていた。

 

リカバリー室はカーテンで区切られていて男女同室、声はすべて聞こえる。

HCUに準ずる病室としては患者観察のため仕方のない事なのだろう。

 

ウトウトしていると8時になり朝食が配られた。

もうご飯食べられるんだ・・

なんの準備もしてないのでオペ前にいた病室から荷物を持ってきてもらった。

 

恐る恐るベッドをギャッジアップしてみる。

特に痛みが強くなることもなく、たぶん20度くらいかな…起こしてみた。

 

でも全く食べる気がしない。

味噌汁を飲んでみたけど薄味でやたらまずい。

 

なんとか牛乳🥛だけは美味しく飲めた。

 

そしてまた眠った。

 

私が新卒で外科病棟勤務の時代(30年前) は全身麻酔後の患者さんにはとにかく深呼吸を強制し、背中をタッピングして無理矢理排痰させていた。

現在は麻酔の技術もあがったのだろうか…

呼吸も支障ないし、咳も痰も全然出なかった。

 

こんなに眠って良いの??と言うくらいウトウトしてた。

 

9時過ぎにはオペ前にいた病室に戻された。

 

その後全身清拭にナースが2人でやってきた。

術衣を脱がせ、全身を拭き、患者用の服に着替えさせてくれた。

でもまだ患側はボワーンとした感じ。

痛くは無いけど他人の足みたい。

そして体を動かすたびに背中や腰やいろんなところが痛くなる。

本当は「ほっといてくれ〜」 といいたいくらいだった。

でも終わった後はかなりスッキリした。

 

その後もウトウトしてた。

点滴で痛み止めが入ってたらしい。

 

昼食がきて担当看護師に

「起きてみますか?」と勧められ始めて自力で起き上がってみた。

ベッドの横に足を垂らし単座になれた。

患部の痛みはなく麻痺してるかんじ。

でも体全体は起きたことによって血が廻り出した感覚があり、自分の体に戻った感じだった。

思ったより動けてグッと楽になった。

 

昼食も薄味だったが8割程食べることができた。

 

そして点滴からの痛み止めが終了し、「座薬を入れてリハビリの準備をします。」と説明された。

 

初めてのリハビリは14時から始まった。

やけにイケメンのセラピストが歩行器を持ってやってきた。

 

始めはマッサージ的なところから始まった。

触られても全然痛くない。

後半には立ち上がり・歩行器への移り方を教わった。

少し動くと自分では苦しくは無いが脈が一気に上がる事を指摘された。さすがリハビリのプロである。

休みながら続けた。

そして最後には歩行器で数歩歩くことができた。

 

右股関節は体重をかけても全く痛くないし、違和感もなくてビックリした。

 

オペ翌日に歩けるなんて、またリハビリの素晴らしさを知り、本当に感動していた。

 

とても気持ちが明るくなり前向きになった。

 

しかし、リハビリ後は身体はかなり疲れ、ぐったりし、ベッド上でゴロゴロしていた。

 

夕飯は副菜がなぜかとっても塩っぱくて完食できた。

 

3食平均に塩分を割り振って欲しいな、と思って寝た。