オミクロン感染の不安
あっという間に3月になっていた。
昔から言われている言葉だが、
1月は行ってしまう。
2月は逃げて行く。
3月は去って行く。
とはよく言ったものだと思う。
1日24時間なんら変わるはずがないのに、何故か1月から3月は過ぎるのが早く感じる。
2月は28日までで日数も少ないし、冬の間は夕暮れが早く、寒くて外に出る事が億劫になるからか、すぐに夜になってしまう。
逆に雪かきが必要な日は、雪かきで時間を使ってしまい、これまたすぐに夜になってしまう。
そんな中での、第6波到来である。
発熱外来が忙しくなり、第5波とは比べ物にならないくらい、陽性者が増えている。
家族内感染が多く、第5波までは4人家族のうち1人が感染するイメージだったが、第6波は4人中3人感染してしまう。家族全員と言うことも少なくない。
そしてなかなか減少してこない。
若い世代が多く、軽症なので保育園・小学校など子供同士の感染は防ぐ事が難しい。また高齢者施設や医療機器での感染クラスターも発生している。
幸い当院では家族より感染したスタッフは数名いるが、スタッフ間の感染やクラスターは、防ぐことができている。
絶対にコロナを病院に持ち込まない、と言う気持ちが強く、逆にいろんな不安も多い。
今日も朝から相談の電話が来た。
「朝起きたら喉が痛くて、子供も喉がいたい、と言っているが仕事の前に検査を受けた方が良いか?」という内容である。
まず、お子さんの小学校や感染者との接触歴があるか聞き、行動歴、不安材料を聞き取り、対応するが、判断も難しい。
もちろん発熱や他の症状があればが仕事は休んで発熱外来受診が原則なのだが、オミクロンになってからは発熱だけでは拾いきれない不安もある。
また仕事の前に受診となると当直にお願いするしかなく、当直帯も陽性者の救急搬送があったり忙しそうで、咽頭痛だけで対応をお願いするのも躊躇する。
また受診しても抗原検査に1時間かかると結局日勤の一番忙しい朝の時間に間に合わないことになり、業務に支障がでる。
今はお子さんの保育園や小学校が休校になり、仕事に来れないスタッフも出たり、病棟も毎日綱渡り状態なのだ。
病棟師長としてはスタッフの気持ちもわかるし、病棟業務の事も考えるとさまざまなジレンマがある。
簡単に「受診して」とは言えない。
いろんなケースに対応してきて今思うことは、困った時は電話してもらい、話を聞き、基本にそって、プラスアルファ、会話・コミニュケーションで答えを出すしかないという事だ。
スタッフの不安を少しでも減らし、冷静に判断でき、納得して働けるように、、
そして自分としても基本に沿ってブレずに平等に対応するという事を心がけている。