崖っぷち看護師長の孤独。。

もうすぐ還暦、看護師長のポロポロ雑記ブログです。

常勤と非常勤のはざま 悩める女子たち

 

今日は給料日

 

今月づけで非常勤から常勤になったスタッフが

「全然違うんですねー」と給料明細を見て喜んでいた。

 

彼女は当院に来て5年。

年度途中の採用で非常勤から入職した。

病院は初めてだったらしく、チーム医療というものになれず、連絡・相談が全く出来ずに、独りよがりな看護をしていたそうだ。

そしてプライドが高く、アドバイスしてもなかなか対応出来なかったらしい。(以前の配属先の師長談)

 

そんな評価を受け、常勤の採用試験に落ち続けていた。

 

そして3箇所目の配属先として今年から地域包括ケア病棟に移動してきた。

 

初めはたしかにそんな面もよく見られた。

( 夜勤までできるようになるのかなぁ) と不安に思った。

 

でも彼女も失敗を重ね、先輩の対応をお手本にし、だんだんに報告ができるようになった。

先輩ナース達も

"みんなで育てよう。

思った事はその場でアドバイスしよう"と面倒みてくれた。

だんだんチームで相談する事もできるようになった。

 

そして他の人の看護感やアセスメントに共感したり、気付く事もできるようになってきた。

 

急な休みも遅刻もなくまじめに勤務していた。

今月からは夜勤も始めた。

 

そんなおり欠員のため常勤の募集があり、試験を受け見事合格したのだ。

諦めなかった彼女の気持ちとタイミングが良かったのだろう。

常勤として配属はそのまま地域包括ケア病棟に勤務している。

 

そして今日はもう1人の非常勤ナースと面談した。

ずっとパートで勤務しているが何しろ日勤ナースはギリギリでいつも残業になってしまっている。

それも月〜金までほぼ毎日だ。

 

常勤のスタッフの方が夜勤があるため、日勤は続いても3日間だし、土日の日勤はほぼ残業なく帰れている。

一番過酷な勤務と言っても良いくらいなのだ。

 

それで「常勤になる気は無いの?」と聞いてみるとやはり迷っているらしい。

「来年から子供も高校生になるからそろそろ常勤も考えている」と

しかしネックは夜勤が5回もある事と委員会などの雑用も増える事、そして配属先を選べない事。

 

何より彼女は本当に優しくて患者さんの話をじっくり聞いてくれるタイプなのだ。

急性期病棟では急変や処置に慣れていないし、夜勤で20人以上の患者をみる事は難しいかも・・

 

でも常勤になれば給料・ボーナスはかなりあがる。

 

今まで家庭第一で、平日も朝ちゃんと学校に出して、土日は子供の送迎・部活の応援など子供の事を考えて一生懸命両立させてきたのだろう。

本当に若く見える彼女だが

「もう50歳になる」

と聞いて、

「あと定年までの10数年間どうしたいか自分本位に考えてみるのも悪くない」

とアドバイスした。

 

またタイミングとかチャンスは気にしていると見えてくる事もあるので焦らず、でもしっかり考えていくと良いと思う。

 

自分が動かなければ何も変わらない毎日が続く、それもまた考えて納得しての結果なら

それもまた良し!ある。

 

常勤・非常勤  生活サイクルに合わせ、家庭と仕事のバランスを考えて、仕事の中でも自分の得意な事を発揮できていくと良いなぁと思う。