崖っぷち看護師長の孤独。。

もうすぐ還暦、看護師長のポロポロ雑記ブログです。

ベテランナースのあるあるのある場面

看護師といっても、いろんな分野、いろんな場所、それぞれ従事している先で仕事内容・必要なスキルはだいぶ変わる。

 

病院・開業医・介護施設・検診センター・保育園・会社などなど。

 

逆に言えば看護師は就職の際、" 自分のライフスタイルにあわせて、働き方など勤務先を選べる" という特典がついてくる。

年がら年中看護師は不足気味なので、だいたい希望に沿った就職先がみつかる。

 

選択する場合、夜勤が可能か、で大きく選択肢が分かれる。

また開業医などの日勤だけでよい職場でも、患者さんへの看護ケアが多いか、少ないか・待遇について・急な休みは取りやすいか、などの希望する条件に合わせ絞っていく。

 

それによってもちろん給料にも差が出る。

 

私は新人の頃、唯一受かった公立病院へなんとなく就職した。

入院もあり、急患もあり、診療科も多く、いろんなことを学んだ。

また社会人としての常識を学び、他職種との交流もあり、とても楽しく働いた。

 

子供が小さい時は、パートで残業がなく急な休みも取りやすい職場に勤め、その後施設の手伝いや、開業医の常勤を経験した。そして子供も手が離れ、夜勤ができるようになり、公立病院へ再就職した。

 

 

自分で選んで転職してきたので、後悔はないし、いろんな施設を経験したことでよりひろい知識を得ることができた、と思っている。

 

知人に「医者みたいに何科の看護師って決まっているの?」と聞かれたこともあるが、看護師は現場に合わせ、何科でも何でも対応できるようになる。その分大変だ。

部署異動もあり、いくつになっても新しいことを覚えて、勉強し続けなければならない。

もちろん専門の認定看護師もいるがごく少数で、ましてや、認定の役割だけ担えば良いという方はかなり恵まれた方だろう。

 

そんないろんな経験を積んできた看護師の中には自分の考えが1番正しいと信じて、患者にそのやり方を押し付けてくるベテランナースがいる。

「これはこうしないと」とか「ダメダメ、そんなやり方じゃ」などなど。

またお節介なナースも多い。

 

そんな言葉を耳にすると" ホントかな“と思ってしまう。

ついこの前はシャワー後の患者さんが髪を乾かすのに「自然乾燥で良い」と言っているのに、

「そんなのダメダメ。濡れたままにしておくと、髪が痛むよ。

ドライヤーで乾かしましょう」とパッパとやっている場面に遭遇し、80年もそうしている方に無理やり自論をおしつけるのは、、、と思ってしまい、些細な事だけど

" 全てがそういうスタンスなんだよなぁ" とガッカリした。

 

ベテランになればなるほど、いろんな患者さんに触れているのだから、いろんな患者さんがいて、いろんな考えがある、ということを受け入れる柔軟性。

またどこまでが必要なケアか、どこからがお節介か、一歩下がって見ることの大切さを知ってほしいと思い、指導している。

 

自分の意見を持ち、言葉にしてまた他人の意見も受け入れ全否定しない。何事にもいわゆるコミュニケーションが1番大切だと痛感している。

それは対患者・対同僚でももちろんのことなのだ。