崖っぷち看護師長の孤独。。

もうすぐ還暦、看護師長のポロポロ雑記ブログです。

インフルエンザの特効薬 タミフルさまさま

今年もインフルエンザが流行ってきた。

インフルエンザと言えば冬の病気というイメージがあるが、最近はインフルエンザの検査が簡単になったためもあり、1年中発生している。

 

そうは言ってもやはり乾燥している冬の方が感染力が強く、集団感染もある。

もう学級閉鎖になった学校もあるとちらほら聞こえてくる。

 

今日はインフルエンザの治療薬の話をしてみよう。

 

そもそもインフルエンザというのはウイルス感染でウイルスの厄介なところは少しずつ型をかえ、生存するという事だ。

 

かぜのウイルスもそうなのだが、1回罹れば免疫ができて一生かからないというものではない。風邪も一生のうち何回もひくでしょ?

なので予防接種をしても、完全に免疫ができてインフルエンザに罹らないと言うものではない。インフルエンザの型が違うとかかってしまうのだ。

 

風邪薬も結局は対症療法で辛い部分を軽くする、という効能しかない。

 

それが、2001年にタミフルが開発され発売が開始された事はとても画期的な事だった。

これはとても大きな出来事で今までインフルエンザで重症化する人も大勢いたが、ウイルスが爆発的に増えるのを阻止する薬であるから、症状はぐんと楽になる。

また発症から2日経ってしまうとウイルスが増えてしまっているためそれほど効果もない。

熱が出たら必ず医者に行って検査をし、2日以内に内服できるよう患者さんにすすめることとなった。

 

しかしインフルエンザの検査薬の感受性が追いついていない。熱が出てすぐだとまだウイルスが少ないので、陰性に出ることもあるのだ。

基本的には熱が出てから6時間以上経って検査することをすすめている。

でも発症後速やかに内服すると劇的に効くらしい。

私はインフルエンザにかかった事がないので実感はしていないが、経験者たちはそう語っていた。

 

またタミフルの後は吸入薬も開発され今は5種類の薬が認可されている。

それぞれ特性があって1回で良いものもでてきた。また高齢者や薬の飲めない人には点滴での投与も可能だ。

 

病院ではインフルエンザを発症した患者さんが出た場合は、同室者に説明して、同意を得てタミフルの予防投与をする。発症した患者さんは個室管理となる。

 

またスタッフも1週間に3人以上罹患するとその病棟のスタッフにタミフルの予防投与が行われる。

 

そんな時に使えるのはタミフルのみだ!

 

本当に素晴らしい薬が💊できたなぁと感動している。

でも個人的にはのみたくないなぁ!