崖っぷち看護師長の孤独。。

もうすぐ還暦、看護師長のポロポロ雑記ブログです。

注射のうまさは看護師の資質に関係するのか?

看護師のなかでお子さんも同じ道を選ぶ人は結構多い。姉妹で看護師という人もいる。

またリハビリなど病院関係に進むご子息も多い。

親子で同じ職場というのは大丈夫な人と絶対嫌だという人、どちらもいる。

 

私の娘たちは血を見ただけで気分が悪くなるとか採血されただけでギャーギャー大騒ぎしているくらい…

とても看護師にはなれそうもなく、なりたいとも言わなかった。

血液に弱い人は看護師には向いていないだろう。それは大きな分かれ目だと思う。やはりどんな場面でも血を見ることは多いのだ。

 

看護師の仕事で日常的な業務として注射がある。特に採血、点滴は必須と言っても過言ではない。

もともと静脈注射・ライン確保はドクターの仕事だった。私の新人の頃いわゆる留置針はドクターの管轄で看護師はもっぱら採血と抜き差しの針のみ、その頃一番最新のものは翼状針で刺しやすくまた固定しやすくて感動した事を覚えている。

若い頃留置針を刺した経験がなかったので復帰後現場で必要となり、苦労した。はじめは下手だった。

経験を積んでやっと年寄りの細い・もろい血管でも刺せるようになった。

若い人と違い血管の硬さが様々で、硬くて逃げてしまう血管や抵抗なく血管に刺さってしまい漏れやすい血管など刺してみないとわからない部分もある。

新生児の血管に点滴を刺すときは血管の弾力がありすぎてびっくりした事もある。

 

やはり経験から自分の感覚を磨くしかないのかもしれない。

皮内注射は耳鼻科外来の時アレルギーテストでたくさんやったので自信がある。

いまは抗生剤のテストも無くなったので全く役に立たないが…

 

 

新人教育をしていると採血・注射の実習で初めから血管に刺す事がとても上手な人もいて面白い。

勇気があるのか感覚が鋭いのか…

そういう子はわりと看護師に向いていてすんなりと看護職に馴染んでいく。

点滴のうまさが看護師の資質に関係あるのではないか?と思うくらいだ。

 

まあ尊敬できるベテランナースでも「点滴だけは苦手」という人もいるので一概には言えないが…

 

でも現場から離れても時々血管の浮き出た腕を見ると

" 針を刺したい!" と思ってしまうのは職業病だろうか?そんな事思うのは私だけなのだろうか?

 

小児科に勤務していた頃は自分の子供の手も

「ちょっと貸して」といって自分の手で駆血して血管を見たりしていた。

 

血管フェチなのだろうか…

 

退職後は点滴がさせなくなるのでちょっと悲しいかもしれない。。